自動車の名義は、簡単に言えば所有者を示します。所有者である意識を持って普段使用することは少ないですが、税金と譲渡のケースで大きな意味を持ちます。まず税金は毎年4月1日時点で原則所有者である者に課税されますが、ローンが残っている場合は、使用者欄に記載された者です。ですから持ち主が変わったにも関わらず名義変更せずに放置すると、前の持ち主の住所へ納税通知書が送付されます。
また所有者欄に記載のない者は、勝手に譲渡できませんから、わざわざ前の持ち主に許可を得た上での申請が必要です。譲渡して間もないときならば、すぐに依頼できるでしょうが、時間が経ってからだと連絡先を探すのも大変でしょう。またレアケースですが、ナンバーの盗難に遭った場合でも使用者欄に記載の者は申請できないので、名義を変更することが大切です。
では変更に必要な書類を紹介しましょう。まず有効期限内の検査証を準備します。さらに譲渡証明書を連名で記載しますが、その際に譲渡する側は本当に譲渡意思があるのか、偽造ではないのかを確認するため実印と印鑑証明書を添付します。譲り受けた側は記名だけで良いです。一方のみが申請するなら委任状が必要ですし、検査証と住所が変わっている場合は住民票を添付します。その他申請書や税申告書や手数料納付書などが必要です。